GP9th/赤単ミッツァイル/調整

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10/6にGP9thが開催されました。
自分は6-2予選落。新潟からは誰も上がれず(多分)。
普段、大型大会でも通常構築でこんなにブログは
書いていませんでしたが超CS同様、熱いメタゲームだったので今回はちゃんと書きます。

▫準備

主に調整グループの6人で準備。
今回の個人的なテーマは「とにかく案を出す」
ただふざけすぎてダムドにチキチキJETとかを
やってたら深夜テンションを疑われてしまい
信用されなくなってしまったのでここ反省です。

▫調整開始時のメタゲームの捉え方

最初はダムドを中心にメタゲームが回る事を想定。
ここで使用候補として上がったのは、鬼面の
キャスト率にも依存しますが、ダムドに勝てる
赤青覇道。どれに有利なのかは認識出来ませんでしたがダムド以外にはやれる気がする青白スコーラー。
中心と捉えているデッドダムドでした。

各々が好きなアーキタイプを弄る事に決まり
僕は超CSの時に触らなかったデッドダムドを選択。
覇道に勝てる事をテーマにしながら同型とどこで
差を付けていくかを意識して調整を開始しました。

▫決断赤青覇道
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ファイアからゼノシャークSBを3t目に決めたり
1発のMANGAでキルが成立しなかった場合に
イグゾーストでゴリ押すリスト。誰も回さず没。


▫調整 ~初期~

デッドダムドを触る上でメタカードの採用を
どうするかずっと考えていました。
この段階ではロストマインド、シャッフ増量が
選択候補となり覇道やスコーラーと対戦を
繰り返していましたが、ロストマインドが強い場面が
相手が呪文ばかり抱えている時と2▶4の時だけ。
2枚だと引けないし3枚だと1回撃ったあとに
マナに埋めて良いカード以外の機能が無く、特に
スコーラーには鬼面から簡単にリカバリーされ
有利だと考えていたのにも関わらず勝率が悪い。

シャッフも2体置く余裕が殆ど無く、この2つだけを
採用する案は没となりました。
ここからジェ霊を採用して回し続けましたが
どうもダムドが強くない。一旦自分の思考を捨てて
既に結果を出していてSNSに公開されている
リストを一通り回す事になりました。

▫青黒緑ダムドver1
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ジェ霊採用までのリスト。GRは大罪で離れた時を
考えPiqクリーチャーを優先。ガチで何にも
勝てなかったので普通に没。


▫分岐点

1つのリストがLINEに投下されました。
最有力候補のシータミッツァイルです。
リストを見た時は何とも言えなかったので
Vaultで使ってもらったらダムドではまったく
勝てない事態が発生しました。
ここから死ぬ程アーキタイプ選択に頭を悩ませ
続ける事となりました。

▫調整 ~中期~

今のリストではダムドに勝てない事から
またメタカードの模索に自分は入りました。
他のメンバーにはシータミッツァイルのリストの
最適化をしてもらう事になりました。

リストの最適化は超CSの時の反省。
他のアーキタイプも並行して触るのはGP8thの反省。
ここは過去の大型大会の結果を活かせました。
普通やることだろとこれを読んでいただいている方は
思うかも知れませんが、やっていませんでした。

まず最初に目を付けたのはレアレジ。没となった
ロストマインドキャスト後にレアレジを撃って
こっちが少しゆっくりとVV8からの勝利を目指す
ゲームを意識したリストとなっていきました。
レアレジもロストマインドもシータに対して
刺さる時は刺さりますが基本的にシータのSRは
ミッツァイルやバックラなど、戻しても意味が
薄いカードばかり。ロストマインドで落としても
ウェイブから平気で負ける結果になりました。

ここで、ブースト型のダムドを諦めてハンデス型の
ダムドを使用してはどうかと提案をしましたが
それでもシータに勝てないと共有を受けたので
ここで自分達はダムドをアーキタイプ選択から
切る事を決めました。主な理由は3つ。

① シータミッツァイルに勝てない
② 赤青覇道に勝てない
③ ①,②に寄せると同型戦で勝てない

③はあまり同型で対戦を行わなかったので何とも
言えませんが、ロストマインドもレアレジも
大して刺さる気がせず、①,②に相当な有効牌かと
問われると決してYESと答えられませんでした。
これでダムドが選択肢から消えたので全員が
シータの構築の最適化を目指す事となりました。

▫ダムドver2
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没になった理由は上記の通り。

▫調整 ~後期~

自分達が作った訳ではありませんが、全国的に
知られても無さそうなのでバレないかな~と
考えていたら通常構築で優勝してからリストが
公開されてそこから爆発的にCSで優勝する事に。

ダムドが向かい風だった事からジョラゴンと
Jミッツァイルにも手を出しましたが失敗。

▫ジョラゴン
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シータのバックラに対応出来ず没。
結構真面目に考えたから割と強かった。
すてーるは僅かな覇道に勝つ可能性を残すため。

▫Jミッツァイル
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ウィニーとダムドがこの時点では少ないと
思っていたので作成。ヒートからヒートを出したり
ジューサーを出せばジョルネードも降臨しやすいと
完成時はウキウキだったがバックラに阻まれ没。


ここで自分はシータミッツァイルはわざと
情報が流され、これに勝てるアーキタイプ
選択されてしまうのではないかと不安になりました。
とんでもなく強いと感じる事が出来たアーキタイプです。その分、物凄く大きい餌なのではないかと
意味の無い思考を続けていました。

そしてメンバー間で最適化する際に以下の
2点が課題となっていましたがその比重の掛け方が
分かれてきてもいました。

①最もパワーがあるリストを作る
②同型に差を付けるリストを作る

シータの性質上、②を詰めると①になりそうな気も
この時点ではしていましたが、②に比重を掛けた
調整メンバーはその差を「テンポ」で埋める事に
していました。マナクライシスとシャッフです。
同型に勝った時にマナクライシスがあったから
ゲームに勝ちましたとは中々言えないのではと
思い他のメンバーは分かりませんが自分はこの
カードに懐疑的でした。その時、何点か共有を
受ける事になってこれまでの観念を捨てる事に
なりました。ネイチャーミッツァイルの存在です。

ここまで、考えた事もないアーキタイプの存在を
告げられ、同型以外にも見なければいけない事に
ようやく気付きました。これがGP2日前です。
ただ他メンバーは①を目指す事にしました。
僕は頭がおかしくなり、ダムドに戻りました。

クイーンが採用されたダムドを眺めていた時に
僕はオーリリアと墳墓をダムドに採用しては
どうかと提案をし始めました。
覇道も見れて、シータのウォーターも撃たれずに
ネイチャーも撃たれない。強そうだと。

他メンバー「(またYuunagiの悪い癖が出た…)」
いつもはリストを作成していましたが本当に
弱くて上げる気にもならなかったので
赤白サンマックスにオーリリアを採用。

▫赤白サンマックス
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流石にリリアング銀河GRチャージャーに
人生賭けすぎてる。後述の理由のため没。

ただこれで良いと思っていた所でなんだかんだ
弱いとは言ってもそれなりにいそうなダムドと
もしかしたら赤青覇道にも採用されそうな
バックラはどう対処するんだと指摘され
言い返せない事となりました。前日に現地へと
向かう事から通話も終了し日付も変わった頃に
(ネイチャーとメメントのシータとダムドが多いなら赤単ミッツァイルが強いんじゃないか?)と
1人で思い付き、リストを投げて就寝。
前日に現地へ到着し、シータと回して貰ったら
それなりに勝率が出ていた事からシータを1度も
回していなかったメンバー1人と赤単を選択する事に
決定。ダムドにオーリリアとかいう馬鹿な考えから
赤単に辿り着いたのは本当に幸運です。

▫赤単ミッツァイル
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ミッツァイルからの勝利を目指したいので
安定したミッツァイルによる4killをコンセプトに。
ミッツァイルが引けない場合はサブルートとして
罰怒で殴るプランに切り替える従来のリストです。
GRを出せて盤面を1度切れるバックラを採用し
最も出力を高められそうなダチッコを採用。

▫GP9th 予選

1回戦 5C朧ティガ ○

4tミッツァイルから轟怒が捲れて〆

2回戦 青白天門 ○

運良くスパークだけで勝ち。

3回戦 赤青覇道 ×

唯一諦めていた対面。相手の先2ミノミーの後に
出していた後1ブレイズでパンチしたら吸い込む。
フレア覇道▶フレア覇道でジャスキル死亡。

4回戦 赤青バスター ○

相手事故に轟轟轟が絡んでフルアタック〆

5回戦 5C朧ティガ? ○

チュリススタートから相手のデドダムを
チュリス▶バックラで処理。ミッツァイル+罰怒で
相手が処理し切れなくてそのまま勝ち。

6回戦 赤黒墓地ソース ○

チクタックからロッキーが捲れていたので
クロスファイアでそれを処理に来た時に
唯一の回答のドープが捲れる。チクタック罰怒で
プライマル2枚踏むも見えたイワシンは1枚。勝ち。

7回戦 青黒カリヤドネ ○

armorさんのブログを読んでいたのでオリジャに
警戒しながらまずは罰怒ルートでジャスキル狙いに
行ったらウォーターがトリガーして悶絶。
どのタイミングで死ぬのか分かっていないので
願っていたらターンが戻ってくる。
ブレイズ▶チクタック▶ミッツァイルで
轟怒×2+ソニック×2が捲れる。オリジャがもし
採用されていても安心な盤面になったので
ウォーター×2踏まない事祈って殴ったら勝ち。

8回戦 白単サバキZ ×

ミッツァイルを引けず罰怒で詰めるルートを選択。
ロッキーロックが捲れていたので出ていたバックラが
シナジーする事は頭にあったが盾を0にする事に
気を取られギラメシアにロッキーを突っ込ませて
絶十を処理する判断が頭に無かった。明確な対面練習不足を痛感しても既に時は遅い。トライガードから
しっかり処理され、最後に轟轟轟+チクタックソニックだけが勝ち筋な盤面にされてしまい引ける訳も
無く、そのままハイオリーダが着地した瞬間を
見届けた後に投了。

3,8負けだし1bye持ちも2人当たってて3人が
6-2してるからまあ上がるだろ~とか思って
結果を見たら169位。お前がミスしたせいで
予選落ちたんだぞと言われた気分(その通りだけど)に
なってめちゃくちゃ落ち込みました。

なお、シータを使ったメンバーはそれぞれが
1-3/5-3/5-3/6-2でした。ミッツァイルの
最適化②をシェアしていたメンバーの仲間は
ベスト128という結果でした。

▫情報戦

無かった知識はいっぱいあるけど2つです。

①カリヤドネの存在
②ネイチャーの強さ

この2点が負けていた部分かなと思います。
思わぬ所から赤単に終着したので②は何とか
解決出来ていましたが①は大型大会に出てくる程では
ないと思っていたので舐めてかかった自分を恥じています。

赤単を選択した際にもシータにスロチェが採用され
始めている事を知ったのも前日なので赤単が
環境で強いアーキタイプだと言うことを踏まえて
調整しているプレイヤーにも負けていますね。

他にも1度も意識したアーキタイプに当たる事なく
予選を終えたので残念でした。

▫最後に

メタゲームの印象としてはシータミッツァイルが
全国的に周知された事で全プレイヤーで
メタゲームの印象が変わり、選択理由が変わって
かなり良いGPだったのかなと考えています。

※ネイチャー/カリヤドネが上位プレイヤーの中で
どれだけ周知されているのか分からないので
実際に本戦に上がっているプレイヤーの中で
どういったメタゲームの定義だったかは不明です。
あくまで自分自身が持っていた情報と考えの中で
出てきた感想です。

以上が今大会における調整録だったり経緯だったり。
次はエリア戦です。権利持ってないので早くしたい。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

応援してくれた皆様
関わっていただいた皆様
調整をしてくれたメンバーの皆様

本当に有難う御座いました。